新生児のビタミンK2シロップは絶対必要なの?
新生児のビタミンK2シロップについて
産まれたばかりの新生児はビタミンKが不十分であることが多いので、出生後すぐにビタミンK2シロップを飲まされます
妊娠中のお母さんの血液中にあるビタミンKは胎盤を通って胎児に移行する量がすくないといわれており、出産後の母乳にも少量しか含まれないそうです
また、産まれたばかりの赤ちゃんは腸内細菌が発達しておらず、自分の体でビタミンK2をつくれません
そのため、1万人に1人の確率で乳児ビタミンK欠乏性出血を起こすことがあるんです
具体的には産まれてから数日以内に血を吐いたり下血をしたり、出生3か月までに脳出血したりすることがあります
特に胆道閉鎖症の赤ちゃんはビタミンK欠乏性出血のリスクが高く、黄疸が14日以上続いていたり、便の色がうす黄色になることが胆道閉鎖症を疑うサインとなります
そこで乳児ビタミンK欠乏性出血を減らすために、1985年以降から赤ちゃんが産まれてすぐにビタミンK2シロップを飲ませるようになり、今では飲ませることが当たり前となっています
一方で、産まれてすぐの赤ちゃんに母乳よりも先にビタミンK2シロップを飲ませることに違和感を感じるお母さんもいます
ビタミンK2シロップには様々な防腐剤(保存料)も含まれており、なるべく赤ちゃんへの投与を避けたいという思いもわかります
そのような場合、人工乳にはビタミンKが加えられていますが、母乳のビタミンKが少ないことを気に留めておく必要があります
また、母乳に含まれるビタミンKが増えるようにほうれん草、ブロッコリー、納豆などをしっかりと摂ることが大切なんです
母乳保育するとき、赤ちゃんが離乳食を食べ始める3か月頃までは緑黄色野菜と納豆をしっかりととることをおすすめします
【産婦人科医監修】ビタミンK2シロップとは?|新生児の出血症予防投与について | キューズベリー抱っこ紐専門店公式ブログ (cuseberry.com)
大阪の抱っこひも専門店キューズベリーさんの記事を監修しました。ぜひご覧になってみてください。