
女と男の更年期と漢方薬
女と男の更年期と漢方薬
最近は男性更年期も注目されていますが、女性の更年期とはどう違うのでしょうか?
共通する身体症状は自律神経失調にともなう変化であり、精神症状も男女ともよく似ています。
女性ホルモンは閉経以降にすとんと減少し、以降は増えることがありません。かたや男性ホルモンは年齢による急激な変化が少なく、年を重ねても分泌され続けます。
更年期症状の期間については、女性が閉経する50歳前後の5年間に限定される一方で、男性は30代から80代まで幅広く期間が長い特徴があります。
男女ともに大切な対策としては、楽しいことに集中して、やりたくないことを後回しにすることが大事です。男女でおすすめの漢方薬が異なります。症状が和らぎますので気軽に試してみませんか?
【女性・男性に共通する更年期症状】
ほてり、発汗
倦怠感
頭痛、めまい
不安、イライラ、抑うつ、やる気の低下
【女性特有の更年期の特徴】
女性ホルモンの急激な変化が起きる閉経前後の5年間に限定され、すっきりよくなることが多い
年齢的な影響でやる気や意欲が低下し、それが人間関係に影響を及ぼす
【男性特有の更年期の特徴】
男性ホルモンは年をとっても分泌されつづける
仕事・家族・交友関係の社会的評価が低いことがきっかけになることが多く、年齢よりもストレス要因が影響する
女性のように数年後にすっきりと症状がなくなることが少ない
【更年期症状への対策】
誰かのための家事や仕事の負担を減らす
自分が落ち着ける時間、楽しいと思える時間を意識的につくる
ひとの目を気にしすぎず、ありのままでもよいと力を抜いてみる
【女性更年期の漢方治療】
桂枝茯苓丸 ほてり、頭痛、肩こり
苓桂朮甘湯 めまい、ふらつき、ほてり、頭痛、肩こり
加味逍遙散 イライラ、不安
抑肝散 ヒステリー、抑えきれないイライラ
柴胡加竜骨牡蛎湯 不安、イライラ、不眠
【男性更年期の漢方治療】
補中益気湯 やせていて元気がない
八味地黄丸 がっしりして元気がない
柴胡加竜骨牡蛎湯 若くてイライラしている