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カウフマン療法と低用量ピルの違い

2026.07.06

カウフマン療法と低用量ピルの違い

 

カウフマン療法と低用量ピルに共通しているのは周期的に月経を起こすことです。

しかし、月経量が増えるか、減るか、大きな違いがあります。

その違いがわかりにくいので、くわしく解説いたします。

 

月経周期のなかで、月経が終わってから排卵するまでは女性ホルモンが増えます。排卵してからは女性ホルモンに加えて黄体ホルモンが増えます。

 

無月経や月経不順の方に行うホルモン治療にカウフマン療法があります。月経周期のホルモン変動を再現するように薬を用います。

女性ホルモンを月経5日目から21日間飲みます。

黄体ホルモンを月経14日目から12日間飲みます。

同時に飲み終えて1週間休薬します。

こうすることで、毎月排卵しているときのホルモン変動を薬で再現します。

女性ホルモンだけを飲んでいる9日間の間に子宮内膜が分厚くなります。

黄体ホルモンを併用する12日間のあいだに子宮内膜の厚みが維持されます。

休薬すると女性ホルモンと黄体ホルモンが減少するので、月経が起きます。

カウフマン療法は下垂体から卵巣に排卵するように命令する黄体化ホルモンの分泌を抑制するように働くので、排卵をおさえるように働くことが多いです(排卵することもあります)。

 

一方で月経不順の方に低用量ピルを用いることもあります。妊娠しているようにからだに錯覚させるので偽妊娠療法とも呼ばれます。妊娠している状態では排卵をしません。

低用量ピルには女性ホルモンと黄体ホルモンがひとつの錠剤の中に入っています。

女性ホルモンと黄体ホルモンを21日間のんで、1週間休薬して月経を起こします。

このとき排卵しないだけでなく、黄体ホルモンの作用で子宮内膜が厚くなることが抑えられます。子宮内膜が分厚くならないままで月経が来ると、月経量が少なくなり、生理痛が楽になります。排卵をさせないことで黄体ホルモンが増えなくなり、月経前症状が楽になります。

 

カウフマン療法では、子宮内膜が厚くなるように作用するので、しっかりとした月経量となります。生理不順で月経量が少ない方にとっては、カウフマン療法によりちゃんとした月経量がでるように働きます。

 

本来の子宮内膜の変化を再現するのがカウフマン療法だとすれば、低用量ピルは子宮内膜の変化や排卵をおさえるように働きます。

 

ですから、

無月経や月経量が少ない方にはカウフマン療法を用います

月経痛や月経前症候群がつらい方には低用量ピルを用います。

 

何かの参考になれば幸いです。